階段を、下りる一歩。

その鋭い痛みは「年のせい」ではありません。これは、あなたの膝から発せられる、極めて正確な物理的な“警告信号”の正体を解き明かす、科学的レポートです。

第1章:その痛み、「軟骨」の悲鳴ではない

階段を下りる時、あなたの膝には体重の...

最大7

...もの負荷が。しかし、痛みの“震源地”は、あなたが思っている場所にはありません。

痛みの“本当の発生源”はどこか?

多くの人が「軟骨がすり減ったせい」だと信じていますが、関節軟骨自体には痛みを感じる神経がありません。このグラフは、実際の痛みがどこから来ているかを示しています。

レントゲンには映らない“2つの事件”

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1. 滑膜の炎症

関節を包む「滑膜」が繰り返しの負荷で炎症を起こし、ズキズキとした痛みを発生させます。

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2. 軟骨下骨への衝撃

軟骨が薄くなると、その下の神経豊富な骨に衝撃が直接伝わり、きしむような痛みを引き起こします。

第2章:あなたの膝で起きている“エラー”の正体

では、なぜあなたの膝で「滑膜の炎症」や「骨への衝撃」が起きてしまうのでしょうか。その原因は、膝の内部で進行する悪循環と、さらにその根本にある膝の外側の問題にあります。

エラー①:関節内部の“負のトライアングル”

1. 膝蓋骨の軌道異常

膝のお皿が正しいレールから脱線

2. 脂肪体の炎症

脱線した皿がクッションを刺激し炎症

3. 関節全体の変性

慢性的な炎症が変形を進行させる

エラー②:本当の黒幕「運動連鎖の破綻」

黒幕:股関節 & 足首

(本来“動く”べき関節)

硬くなり役割を“サボる”

しわ寄せ ⤵

被害者:膝関節

(本来“安定”すべき関節)

過剰な負荷を引き受ける

「眠っているお尻」と「硬くなった足首」こそが、あなたの膝を追い込む“本当の原因”なのです。

第3章:【警告】その努力、回復を妨げていませんか?

根本原因が膝の外にある以上、痛む膝だけに注目した対処法は、効果が薄いばかりか、かえって状態を悪化させる“罠”になり得ます。

このグラフは、一般的な対処法が根本原因である「運動連鎖の破綻」にどれだけ貢献するかを示した概念図です。痛みを我慢しての筋トレは、問題を悪化させるリスクがあるため、マイナス評価となっています。

第4章:“エラーコード”を書き換える、唯一の方法

私たちの仕事は、痛む膝だけをマッサージすることではありません。あなたの体全体の“動きのクセ”を精密に評価し、問題の根本原因である「運動連鎖の破綻」そのものを修正する、能動的で戦略的なアプローチです。

従来の保存療法 (受動的)

症状を一時的に和らげる

  • - 安静にする
  • - 湿布を貼る
  • - サプリメントを飲む

我々の【徒手療法】(能動的・戦略的)

エラーそのものを根本から断ち切る

  • 体全体の動きのクセを修正
  • 「眠っているお尻」を目覚めさせる
  • 「硬くなった足首」を解放する

あなたの体は、必ず変わることができます。そのための科学的な“答え”が、ここにあります。