「私のこの腰痛は、ヘルニア?それとも狭窄症…?」
もし、あなたがご自身の痛みの原因が分からず、不安を感じているなら、この記事がその答えを明確にします。
こんにちは。長岡京市のなかの接骨院です。
この記事を読むことで、あなたは3つのことを得られます。
- 【知識】 5つの代表的な疾患を比較し、ご自身の症状がどれに近いか理解できます。
- 【安心】 たとえ診断名が何であれ、改善のために“やれること”があると分かります。
- 【行動】 次に何をすべきか、具体的なステップが分かります。
さあ、始めましょう。
まず、あなたの腰痛が、そもそもどのタイプに分類されるのか、その全体像から確認していきます。
腰痛の全体像

ご覧の通り、腰痛には大きく分けて2種類しかありません。
- 約85%を占める、レントゲンには映らない「非特異的腰痛」
- 残りの約15%である、原因が特定できる「特異的腰痛」
どちらのタイプの腰痛であれ、ご安心ください。
この記事一枚で、あなたが次に進むべき、最も正しい道が、必ず見つかります。
もし、あなたの痛みが大多数である「非特異的腰痛」(慢性的な痛み、ぎっくり腰など)の可能性が高いなら、まずはこちらの『腰痛の教科書』をお読みください。そこには、あなたの悩みの全体像が描かれています。
→ 『【腰痛の教科書】なぜ、あなたの腰痛は治らないのか?』
そして、もし、あなたの痛みが「特異的腰痛」(ヘルニア、狭窄症など)の可能性があるなら、このまま、この記事を読み進めてください。
このグラフが示す通り、この記事で解説する5つの疾患は、特異的腰痛の実に95%以上を占めます。
さあ、あなたの痛みの正体を、一緒に見つけにいきましょう。

第1章 【5大疾患・早見比較表】あなたの症状は、どれに近い?
まずは、あなたの症状がどの疾患に最も近いか、当たりをつけるための比較表です。
「痛みが悪化する動き」に注目するのが、最初のポイントです。

あなたの“体の声”に耳を澄ませる自己問診
表を見るだけでは、まだピンとこないかもしれません。
ここからは、あなたの『体の声』に耳を澄ませるための、簡単な“自己問診”を始めましょう。
【最初の質問】痛みが一番強くなるのは、体を「前に倒した時」ですか?「後ろに反らした時」ですか?
- A.「前に倒した時」に激痛が走るなら…
もし、あなたが「靴下を履こうと前かがみになると、足まで電気が走る」「椅子に座っているだけで、痛みがどんどん強くなる」というタイプなら、【椎間板ヘルニア】の可能性が考えられます。 - B.「後ろに反らした時」に痛みが強くなるなら…
逆に、体を反らす動きや、まっすぐ立ち続けることで痛みが増す場合、可能性は複数考えられます。そこで、次の質問に進みます。
【次の質問】「歩いている時」に、特徴的な症状はありますか?
- A.「歩くと足がしびれ、休むと楽になる」を繰り返すなら…
「歩き始めは快調なのに、5分ほど歩くと足がしびれてきて、歩けなくなる。でも、少し前かがみになって座って休むと、また歩けるようになる」。この特徴的な症状(間欠性跛行)に心当たりがあれば、【脊柱管狭窄症】が疑われます。 - B.「とにかく、長時間立ったり歩いたりすること自体が辛い」なら…
間欠性跛行ほどハッキリはしないものの、スポーツなどで「体を反らして捻る」と腰に痛みが走ったり、「同じ姿勢で立ち続ける」のが辛い場合は、【分離症・すべり症】の可能性があります。
【最後の質問】「寝返りも打てないほど、何をしても激痛が走る」場合は?
「前屈も後屈も関係ない。とにかく、少しでも動こうとすると、腰に激痛が走って動けない」。
もし、あなたがこの状態で、特に高齢の方であったり、尻もちや、くしゃみといった些細なきっかけがあった場合は、【圧迫骨折】を強く疑う必要があります。
第2章 【深掘り解説】各疾患の“本当の顔”
いかがでしたか?ご自身の痛みの“輪郭”が、少し見えてきたのではないでしょうか。
ここでは、各疾患のメカニズムを、さらに深く、一つずつ解説していきます。
2-1. 椎間板ヘルニア “飛び出す”痛み
なぜ前かがみが地獄なのか?
椎間板は、車のタイヤのように、外側の硬い「線維輪」と、中のゲル状の「髄核」でできています。前かがみになると、この椎間板の前方が潰され、中の髄核が後方へと押し出されます。この押し出された髄核が、神経に触れることで、電気が走るような激しい痛みを引き起こすのです。

2-2. 脊柱管狭窄症:“狭くなる”痛み
なぜ自転車は楽なのか?
加齢により、神経の通り道である「脊柱管」は、内側から分厚くなった靭帯や変形した骨によって、徐々に狭くなっていきます。体を反らすと、このトンネルはさらに狭くなり、神経と、その神経に栄養を送る血管を圧迫します。これが、歩行時のしびれ(間欠性跛行)の原因です。逆に、自転車に乗るような前かがみの姿勢では、トンネルが広がるため、症状が出にくいのです。

2-3. 分離・すべり症:“ずれる”痛み
なぜ反ると激痛が走るのか?
「分離症」は、成長期の激しいスポーツなどで、腰椎の後方部分に疲労骨折が起きた状態です。これにより、椎骨の安定性が失われ、体を反らしたり捻ったりすると、骨折部分に直接ストレスがかかり、痛みを引き起こします。「すべり症」は、その不安定性から、椎骨そのものが前方にずれてしまった状態を指します。

2-4. 圧迫骨折:“潰れる”痛み
なぜ「いつの間にか」起こるのか?
骨粗鬆症で骨がもろくなっていると、尻もちやくしゃみといった、ごく僅かな衝撃で、背骨がじわじわと潰れるように骨折することがあります。急激な骨折ではないため、本人は「いつもの腰痛が悪化しただけ」と感じ、気づかないケースも少なくありません。しかし、背中を軽く叩くと骨折部に激痛が響く(叩打痛)のが、重要なサインです。


結論 あなたの体は、自ら治りたがっている
この記事を通して、あなたはご自身の痛みの正体に迫るための「知識」を手に入れました。
おそらく、この記事を熱心に読んでくださっているあなたは、すでに整形外科を受診し、「ヘルニア」や「狭窄症」といった診断名を受け取っているのではないでしょうか。
そして、「手術しかないのか…」「このまま様子を見るしかないのか…」と、次の一手を見失い、途方に暮れているのかもしれません。
しかし、診断名は、あなたの物語の“終わり”を告げるものではありません。
特に、ヘルニアと診断された方に、知っておいてほしい体の神秘があります。
なぜ、手術をしなくても、多くのヘルニアが改善するのか?
それは、私たちの体の中にいる、マクロファージという優秀な“お掃除屋”細胞のおげです。彼らは、飛び出したヘルニアを「異物」と認識し、時間をかけて、綺麗に食べて、片付けてくれるのです。
あなたの体は、あなたが思う以上に、賢く、そして、自ら治る力を持っています。
我々、手技療法の専門家の真の役割は、その素晴らしい自己治癒能力が、最大限に発揮されるための“環境”を整えることです。
痛みをかばう中で生まれた「筋肉の過緊張」を解き放ち、「体に染み付いた、悪い動きのクセ」をリセットし、あなたの体が、本来の治癒プロセスに集中できるよう、手助けをすること。
それこそが、我々が提供できる、最大の価値なのです。
だからこそ、あなたは、ご自身の診断名を“ちゃんと理解できている先生”に、体を預けるべきなのです。
その先生と共に、あなたの体が持つ、素晴らしい力を、もう一度、信じてみませんか。
もし、そのパートナーとして、私たちなかの接骨院を選んでいただけるなら、これ以上の喜びはありません。
いつでも、あなたのための準備はできています。
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