姿勢不良からくる膝の痛みについて

姿勢不良と膝の痛み

本日来院された患者さんが、膝のお皿の下あたりにピリピリとした痛みを感じていました。これは姿勢不良からくるものと説明し、大腿四頭筋の筋膜リリースを行ったところ、痛みがなくなりました。

姿勢不良の影響

この姿勢不良とは、膝が伸びきらず、お腹を突き出し、腕が背中側に伸びている状態を指します。この姿勢では、大腿四頭筋が過度に緊張し、その緊張が四頭筋の骨への付着部である骨膜を刺激し、神経症状のような痛みを引き起こします。

鵞足炎の可能性

またこの患者さんは、膝の内側が痛いこともあるとのことで、それはO脚による鵞足炎を疑います。鵞足は骨盤から膝の内側に付着する3本の筋肉の集合体です。これらの筋肉が緊張すると、鵞足炎が起こり、膝の内側に痛みを発生させます。スポーツでのオーバーユースが一般的ですが、O脚などの姿勢不良が原因となることも多いです。

改善方法

  1. 筋膜リリース:マッサージガンやフォームローラーなどを使って原因となる筋肉の筋膜リリースを行います。(今回なら大腿四頭筋や半腱様筋、縫工筋、薄筋など)
  2. 膝を伸ばすトレーニング: 膝をしっかり伸ばすことで立位、歩行時の姿勢を矯正します。
  3. ストレッチポールを使ったトレーニング: 背筋を伸ばすトレーニングを行い、正しい姿勢を保つことで、筋肉の負担を軽減します。

正しい立ち方

まっすぐ立つことは意外と難しく、気をつけをした時に体幹の側面に腕がない状態は、普段の前傾姿勢から腕を後ろに引いてしまう癖が出ている証拠です。肩を持ち上げ、一気に力を抜くことで、腕の位置を正しくすることができます。また、立ち姿勢がまっすぐになると視線が上がってしまうのは普段から腰が曲がり前を見るために顎を上げて前を向いているからです。なのであごを引きまっすぐ前を見ることで全体的な姿勢が改善されます。

まとめ

膝の痛みが姿勢不良から来ることは多く、適切なトレーニングや施術で改善が見込めます。正しい姿勢を維持することは、痛みの予防にもつながりますので、日常生活で意識してみてください。この記事は文章だけでは難しいと思うので今後画像を用意したいと思います。