【アキレス腱炎】その痛み、放置すると“切れる”って、本当ですか?

「そのアキレス腱のしつこい痛み、いつまで続くんだろう…」
「このまま走り続けて、本当に大丈夫なのだろうか…」

もしあなたがそんな出口のない不安を抱えているなら、この記事はあなたのアキレス腱炎(腱症)に対する“常識”をアップデートし、根本改善への明確な道筋を示すための専門家による“解説書”です。

こんにちは。長岡京市のなかの接骨院です。

ご存知でしたか?
アキレス腱の痛みの“本当の正体”は、単なる「炎症」ではありません。
それは繰り返される負荷によって、腱そのものが脆くなってしまう「変性」という状態です。
そして、その“変性”を放置することこそが、将来的な「断裂」のリスクを高める最大の要因なのです。

この記事では、

  • なぜあなたのアキレス腱は悲鳴を上げているのか、その“3つの根本原因”
  • 痛む場所(腱の真ん中/かかとの付け根)で異なるアプローチ
  • そして、断裂という最悪の未来を回避し、二度と再発させないための科学的な治し方

を徹底的に解説します。

【第1章】アキレス腱炎の“新常識” ― なぜ、ただの“腱鞘炎”ではないのか?

あなたの痛みは、どこですか? ― 2つのタイプで、潜むリスクが違う

痛む場所医学的な分類考えられる原因・特徴
腱の“真ん中”
(かかとから2-6cm上方)
非付着部性 アキレス腱症
(Non-insertional Achilles Tendinopathy)
腱を包む「パラテノン(腱傍組織)」の炎症や、腱そのものの変性が主原因と考えられます。
かかとの“付け根”
(骨との付着部)
付着部性 アキレス腱症
(Insertional Achilles Tendinopathy)
腱と骨の間にある「滑液包」の炎症や、骨の変形(ハグルンド変形)などが関与することが多いとされています。
【タイプ別】“緩め方”の注意点

この2つのタイプは、根本的な原因(第2章で解説)は共通していますが、痛みの発生源が異なるため、アプローチの仕方も、僅かに変える必要があります。

特に、最初のステップである「緩める」というアプローチにおいて、この違いは非常に重要になります。詳しくは、【第3章】で、改めて、解説します。

痛みの“本当の正体” ― それは「炎症」ではなく「変性」という、静かなる“崩壊”

アキレス腱炎の「炎」という字から、多くの人は単純な炎症をイメージします。しかし痛みの本体は、繰り返される微細な断裂によって、腱のしなやかな組織が硬く脆い「瘢痕組織」へと置き換わってしまう「変性(Tendinopathy)」という、静かなる“質の低下”にあるのです。

【第2章】
“変性”の根本原因
なぜアキレス腱は悲鳴を上げるのか?

1

ふくらはぎの
過緊張

ふくらはぎの筋肉(腓腹筋・ヒラメ筋)の慢性的な硬さが、アキレス腱を常に引っ張り続け、過剰なストレスをかけています。

2

足関節の
アライメント異常

過去の捻挫や扁平足が原因で足首の骨が僅かにズレていると、歩行やランニングの一歩一歩が、アキレス腱を“ねじる”ストレスに変わり、微細な損傷を蓄積させていきます。

3

拮抗筋(前脛骨筋)の
機能不全

足首を持ち上げる前側の筋肉がうまく機能しないことで、着地時の衝撃吸収ができず、その負担が全てアキレス腱に集中します。

【第3章】
“変性”の連鎖を断ち切る
科学的な根本改善アプローチ

1

【緩める】
過緊張を解放する

痛むアキレス腱を直接揉むのではなく、その大元であるふくらはぎの深層筋を、安全に解放するセルフケア(筋膜リリースなど)から始めます。

2

【整える】
足関節のアライメント異常を修正する

セルフケアでは決して到達できない、足関節のアライメント調整の重要性を提示します。我々徒手療法の専門家が、その“ズレ”を正確に修正します。

3

【再教育する】
拮抗筋(前脛骨筋)の機能を回復させる

機能不全に陥った前脛骨筋などを再び活性化させるため、神経筋再教育トレーニングを行います。これこそが再発予防の鍵です。

【タイプ別】“緩め方”の、注意点
  • タイプA(腱の真ん中が痛む方):ふくらはぎ全体を、満遍なく、しかし、深く、解放することが、極めて、重要です。
  • タイプB(かかとの付け根が痛む方):痛みの、発生源である、付着部そのものを、直接、強く、刺激することは、絶対に、避けてください。炎症を、悪化させる、リスクがあります。あくまで、その“上流”である、ふくらはぎを、中心に、ケアします。

【第4章】なぜ、専門家は「放置するな」と、警告するのか?

その“変性”の先に待つ、最悪のシナリオ ― アキレス腱断裂

健康なアキレス腱は、そう簡単には切れません。
しかし、この記事で解説した「変性」によって硬く脆くなったアキレス腱は、もはや“古びたロープ”と同じです。
そのロープに、ある日突然、ジャンプやダッシュといった強い負荷がかかった瞬間、プチっと音を立てて断裂するのです。

アキレス腱炎の段階で、根本原因にアプローチすること。
それこそが、この最悪の未来を回避するための、唯一の道です。

【結論】痛みの“原因”と“結果”を、見誤らないために

この記事であなたが手に入れた最も重要な視点。それはアキレス腱の痛みは「結果」であり、その「原因」はふくらはぎの過緊張、拮抗筋の機能不全、そして足首のアライメント異常という“3つの構造的欠陥”にあるという事実です。

この根本原因を放置したまま痛む腱だけをケアしても、問題は決して解決しません。それはやがて腱の「変性」を進行させ、最悪の場合「断裂」という未来へと繋がります。

我々専門家は、その根本原因を特定し「緩め、整え、再教育する」という科学的なプロセスで、あなたの体を根本から再設計します。ぜひ一度ご相談ください。

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