今から2年前、私の体重は過去最高の80kgを超えました。
もともとマスターズで水泳に取り組んでいた私は、「このままではいけない。痩せなければ」とダイエットを決意しました。
ただ、「痩せること」だけを目標にすると、どうしても途中でダレてしまう自分の性格を知っていたので、「マスターズ水泳で、もっと速くなるため」という目的を掲げることにしました。目標が具体的だと、不思議と頑張れるものです。
そんな時、YouTubeチャンネル「PIVOT」で、あるダイエット法に出会います。それが「糖質制限(低糖質)ダイエット」でした。
そこから11ヶ月。本格的に取り組んで以来、結果として、私は10kgの減量に成功しました。
しかし、私がこのブログで一番お伝えしたいのは、減量幅(数字)ではありません。
「低糖質ダイエットって、ご飯やパン、麺類を我慢する辛いものでしょう?」 そう思う方が多いかもしれません。
しかし、私にとってはそうではありませんでした。この記事では、なぜ私が低糖質ダイエットを「ストレスフリー」で実践できたのか、その「考え方」についてまとめてみたいと思います。
1.なぜ「ストレスフリー」なのか? 答えは「脂質」にあった
多くの方が挫折するポイントが「食事制限のストレス」です。私が「全くストレスが無い」と感じられた一番のブレイクスルーは、「脂質」に対する考え方が覆ったことでした。
以前、ダイエットを試みて(失敗した時に)思い描いていたのは
という、非常にストイックで味気ないものでした。これでは、食事が楽しくない。しかし、今回出会った糖質制限の考え方は、真逆でした。
「脂質を摂っていい」となると、食事の選択肢が一気に広がります。肉も魚もチーズも、我慢しなくていい。タンパク質と脂質をしっかり摂ることで、食事の満足感が格段に上がりました。
2.最大のブレイクスルー:「夜中のポテチ」と自己嫌悪からの解放
私が「ストレスフリー」だと断言できる、最も大きな変化がこれです。以前、脂質を敵視し制限していた時、何が起こったか? それは、「満たされない飢餓感」です。その結果、「夜中にポテチを食べる」という、最悪の行動に走っていました。

夜中にどうしてもお腹が空いて、我慢できなくなるのですが、どうしていましたか?

夜は、お酒(糖質の低いもの)を飲みながら、肉や魚、チーズといった脂質とタンパク質をしっかり摂る。すると、夕食後は何も食べたくなくなるんです。
満腹感と栄養が満たされているため、もうポテチの袋に手を伸ばす必要がありませんでした。この「夜中のポテチを食べてしまう自分」という最も嫌だった行動から解放されたことが、私にとって最大のストレス解消でした。
3.響いた考え方:「糖質はご褒美」、だから無理がない
とはいえ、糖質を「ゼロ」にするのは難しいですし、反動が来そうです。そんな私の背中を押してくれたのが、PIVOTで学んだ2つの考え方でした。
4.私が実際にやったこと=「昼食を、一人前にする」だけ
では、私がこの11ヶ月間、具体的に何をしたのか。夜はもともと晩酌で白米抜き。運動も続けていました。変えたのは、本当に「昼食」だけです。
以前の私は、昼食に「丼もの+麺類」など、炭水化物を中心に、いわば「1.5人前~2人前」を食べてしまっていました。
それを、「食べたいものを、ちゃんとした一人前にする」
たったこれだけです。「カツ丼が食べたいな」と思えば、カツ丼の「並盛り」を食べる。「ラーメンが食べたいな」と思えば、ラーメンを「一人前」食べる。

でも、それ急に「一人前」にしたら、空腹感が辛くないですか?

それが、意外と全く物足りなくなかったというのが実感です。一人前食べてますからね(笑)。
脂質もタンパク質も摂っているので、一人前でも満足できる。そして、糖質は「ご褒美」としてたまに楽しむ。だから、私にとってこのダイエットは「制限」ではなく、「快適な食習慣の選択」になったのです。
5.継続できた秘訣は「体重計の数字」より「体と周りの声」
体重が停滞した時期はもちろんありました。それでも継続できたのは、「しんどくないから続けた」ことに加え、「周りの声」と「健康面の改善」が大きな力になったからです。
- 健康面: 血圧が下がった、脱メタボできた
- 見た目: 周りから「痩せたね」「見た目が変わった」と言われる喜び
周りからの言葉は、体重計の数字以上に、私に「このやり方で合っている」という確信を与えてくれました。
まとめ:低糖質ダイエットは「我慢」ではなく「自己肯定感を高める選択」だった
この11ヶ月間、私の低糖質ダイエットは「制限」でも「我慢」でもなく「太らないための快適な食習慣の選択」でした。
- ストレスフリーの秘訣: 「脂質OK」と捉え、夜中のポテチを食べる自己嫌悪から解放されたこと。
- 実践したこと: 「昼食をちゃんとした一人前に戻す」だけ。あとは「糖質はご褒美」として楽しむ。
低糖質ダイエットは、私の「食習慣」を「快適な選択」に変え、その結果として「体型」と「健康状態」、そして「心の状態」までをも改善してくれました。
【追記:最初の目標「水泳」について】
当初、私は「マスターズ水泳で速くなるため」という目標を掲げました。これは、「痩せること」だけを目標にするとダレてしまう私にとって、頑張るための一つの「自己暗示」でした。
痩せたからといって必ず速くなるわけではありません。速さの鍵は「技術」にあります。
しかし、体重が10kg減った現在でも、私はマスターズでベストを出し続けています。そして、この週末には市長からマスターズ賞をいただく式に参加します。
自分にとって最も快適で継続できる食習慣を選んだ結果、体調と自信、そして本来の目標(水泳)を達成するための土台が手に入ったのです。
【さらに詳しく知りたい方へ:私の戦略の科学的根拠を公開します】
私のダイエット成功の裏側には、「血糖値コントロール」という科学的な裏付けがあります。
なぜ脂質を摂っていいのか、なぜ水泳(運動)が大切なのか、そのメカニズムを図解付きの特設ページで解説しています。
【参考文献/情報元】
- YouTubeチャンネル PIVOT:https://www.youtube.com/@pivot00
- 特に参考にした動画(糖質制限ダイエットに関する回)



