なぜマッサージで治らないのか?「生理学×解剖学」で紐解く根本治療のメカニズム

「長年腰痛に通っているけど、マッサージを受けたその日しか持たない…」
「ストレッチを頑張ったら、逆に痛みが増してしまった…」

当院には、長岡京市周辺からこのようなお悩みを抱えた患者様が多く来院されます。
なぜ、良かれと思って行ったケアで改善しない、あるいは悪化してしまうのでしょうか?

院長
院長

実は、筋肉をただ揉んだり伸ばしたりするだけでは、身体は変わりません。
それどころか、身体の「生理学的な反射」「組織の癒着」を無視した施術は、逆効果になることさえあるのです。

このページでは、なかの接骨院が施術のベースにしている「治すための理論と技術」を体系的にまとめました。
少し専門的な話になりますが、ここを読めば「なぜあなたの痛みが今まで治らなかったのか」のヒントが必ず見つかるはずです。

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【理論1】生理学のスイッチ
筋肉を「OFF」にする反射機構

筋肉がガチガチに硬くなっている時、力ずくで指を押し込んでも筋肉は緩みません。むしろ「攻撃された!」と防御反応を起こし、余計に硬くなります。

当院では、身体に備わっている「反射スイッチ」を利用して、安全に筋肉を緩めます。

IB抑制(自原抑制)とは?

筋肉の腱(けん)に持続的な圧を加えると、「これ以上引っ張るとちぎれる!」と感知したセンサー(ゴルジ腱器官)が働き、脊髄反射で筋肉の力を強制的に抜くメカニズムです。
脳卒中後の痙縮(けいしゅく)や、極度の緊張状態にある筋肉へのアプローチとして使用します。

Ia抑制・反回抑制

反対側の筋肉(拮抗筋)を使うことでターゲットを緩めたり、微細なコントロールを取り戻したりする手法です。

生理学についてもっと詳しく

IB抑制、Ia抑制、そして筋肉の緊張を司る「ガンマ・ループ」の話まで。
プロが使う「筋肉のスイッチ」の話を深掘りします。

👉 【詳細記事】反射と神経スイッチの話

【理論2】組織の滑走性
神経と筋膜の「癒着」を剥がす

「筋肉は緩んだはずなのに、動かすと痛い」「痺れが取れない」。
この場合、原因は筋肉の硬さではなく、「組織同士の癒着(ゆちゃく)」にあることがほとんどです。

  • 神経の滑走不全
    神経は本来、筋肉や筋膜のトンネルの中をスルスルと滑るように動きます。しかし、炎症や不動によってここがベタリと張り付くと、動くたびに神経が引っ張られて痛みや痺れが出ます。
  • 筋膜の脱水(チキソトロピー)
    長時間の同じ姿勢などで筋膜の水分が失われると、ゲル状に固まってしまいます。これを振動や熱で液状化(ゾル化)させる必要があります。

当院では、「ニューロダイナミクス(神経系モビライゼーション)」や、組織の物理的性質を利用した手技を用いて、この癒着を丁寧に解除します。

癒着・リリースについて詳しく

「マッサージで治らない痺れ」の正体はこれかもしれません。
組織の滑りを良くする技術について解説します。

👉 【詳細記事】神経と筋膜の癒着を剥がす

3. 臨床の真実:ギックリ腰は「損傷」ではなく「ロック」

長岡京市でも多くの患者様が来院される「ギックリ腰」。
実は近年の研究では、ギックリ腰の多くは「筋肉が切れた(損傷)」のではなく、「癒着が引き金となった強烈な防御反応(ロック)」であると考えられています。

損傷ではないため、適切な順序(IB抑制での緊張緩和→癒着の解除)でアプローチすれば、早期の回復が可能です。

ギックリ腰の正体について詳しく

「安静にしすぎると治らない?」
ギックリ腰の本当のメカニズムと、再発を防ぐためのアプローチを解説します。

👉 【詳細記事】ギックリ腰の「ロック現象」とは

【理論4】関節の法則
骨の「軌道」を修正する運動学

関節には、動く際の厳密なルール(凹凸の法則)があります。
わずか数ミリ、関節の噛み合わせがズレているだけで、痛みが生じたり、可動域が制限されたりします。

当院では、マリガンテクニック(MWM)などの徒手療法を用い、関節を正しい位置に誘導しながら動かすことで、痛みのない動作を取り戻します。

関節運動学について詳しく

関節の「転がり」と「滑り」とは?
痛くない関節調整の秘密と、振動で痛みが消えるワケを公開します。

👉 【詳細記事】関節の法則と正しい軌道

【理論5】脳と痛み
脳内の「地図」を書き換える

長引く痛み(慢性痛)の原因は、患部ではなく「脳」にあることも少なくありません。
痛みが長く続くと、脳の中にある「身体の地図(ホムンクルス)」がぼやけてしまい、脳が誤作動を起こして痛みを感じ続けます。

感覚入力や運動学習(外部焦点など)を通じて、この脳内マップを鮮明に書き換えることが、慢性痛治療の最前線です。

脳科学アプローチについて詳しく

「痛みの記憶」はどう消すのか?
脳科学的な視点からのリハビリテーションについて。

👉 【詳細記事】脳と痛みの書き換え

6. 統合理論:全身を繋ぐ「キネティックチェーン」

ここまで、筋肉、神経、関節、脳について個別に解説してきました。
しかし、これらは体の中でバラバラに働いているわけではありません。

全身は筋膜でシームレスに繋がっており、一つの「鎖(チェーン)」として連動しています。
「痛い場所はあくまで被害者であり、真犯人は別の場所に潜んでいる」

当院では、ジョイント・バイ・ジョイント理論に基づき、患部以外の「本当の原因」を見つけ出します。

運動連鎖について詳しく

なぜ膝が痛いのに足首を治療するのか?
「木を見て森を見ず」にならないための全身調整理論について。

👉 【詳細記事】根本治療の正体(キネティックチェーン)

【結論】長岡京市で「根本から治したい」あなたへ

身体の痛みや不調には、必ず「理由(メカニズム)」があります。

  • 反射を使って筋肉をリセットする
  • 癒着を剥がして滑りを良くする
  • 関節の軌道を修正する
  • 脳の誤作動を正す

なかの接骨院では、これらを患者様のお身体に合わせて組み合わせ、オーダーメイドの施術を提供しています。
「もう歳だから」「どこに行っても同じだから」と諦める前に、ぜひ一度、当院の理論と技術をご体感ください。

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