【交通事故後の腰痛】「異常なし」でもなぜ痛い?レントゲンに映らない根本原因と「マッサージだけ」では治らない理由

診察室でレントゲンを見ながら「異常なし」と告げられ、腰の痛みに納得がいかない表情の高齢男性。「交通事故後の腰痛」「その痛み、気のせいではありません」というコピーが書かれた、長岡京市なかの接骨院の専門解説記事のアイキャッチ画像。

「整形外科でレントゲンを撮ったけれど、『骨に異常なし』と言われた。でも、座っているだけで腰が痛い…」
「事故の前から腰痛持ちだったけれど、事故後さらに悪化して、朝起き上がるのもつらい…」

交通事故に遭われた後、こうした「言葉にできない不調」を抱え、不安な日々を過ごされている方は非常に多いです。

院長
院長

長岡京市で18年間、多くの患者様を診てきましたが、はっきり申し上げます。
レントゲンに映らないからといって「原因がない」わけではありません。

この記事では、なぜ事故後の腰痛が治りにくいのか、その解剖学的な理由と、当院がこだわる「マッサージだけで終わらせない」根本治療のアプローチについて、包み隠さずお話しします。

なぜ「異常なし」でも痛いのか? レントゲンには映らない「真実」

まず知っていただきたいのは、病院で撮影するレントゲンは「骨折」や「脱臼」といった骨の異常を見つけるためのものだということです。
筋肉、靭帯、神経、筋膜といった「軟部組織(なんぶそしき)」の微細な損傷や炎症は、レントゲンにはほとんど映りません。

「元々の腰痛」が事故で爆発するケース

私の臨床経験上、事故後にひどい腰痛を訴える患者様の多くは、「もともと腰痛持ちだった」あるいは「腰痛の予備軍だった」というケースが非常に多いです。

事故の衝撃が「引き金」になるメカニズム

  • デスクワーク等で凝り固まっていた筋肉が、衝撃で急激に引き伸ばされる(急性の筋スパズム)。
  • 不安定だった「仙腸関節(せんちょうかんせつ)」に強い外力が加わり、機能不全(動きのロック)を起こす。

つまり、事故そのものの怪我に加え、潜在的に抱えていたリスクが衝撃によって顕在化し、複雑な痛みを生み出しているのです。これを「気のせい」で片付けることはできません。

なかの接骨院が「マッサージだけ」をしない理由

当院にいらっしゃる患者様から「他の整骨院では、電気を当ててマッサージをするだけだった」というお話をよく伺います。
しかし、厳しいことを言うようですが、治療目的ではない単なるマッサージは「慰安効果(一時的な気持ちよさ)」の域を出ません。

組織が損傷し、炎症や機能障害を起こしている腰に対して、ただ闇雲に揉むだけでは、根本的な解決にならないどころか、かえって炎症を広げてしまうリスクさえあります。

当院の治療:① 関節マニュピレーションと筋膜リリース

当院では、まず解剖学に基づいた徒手療法を行います。

  • 関節へのアプローチ:
    衝撃で動きが悪くなった「仙腸関節」や脊椎に対し、マニュピレーション(手技による調整)を行い、本来の可動域を取り戻します。
  • 筋膜リリース:
    癒着してしまった筋膜を丁寧に剥がし、筋肉(多裂筋や脊柱起立筋など)が正しく滑走するように整えます。

当院の治療:② 最も重要な「運動療法(再教育)」

ここが他院との決定的な違いです。
痛みを取り除き、関節が動くようになったとしても、「脳」が正しい体の使い方を忘れていては、すぐに再発します。

院長
院長

「先生に治してもらう」のではなく、「自分で治せる体を作る」。
可動域が広がった状態で、患者様自身に適切な運動を行っていただき、脳と筋肉の神経伝達を「再教育」する。ここまでやって初めて、治療は完了します。

「単に痛みが取れるだけでなく、事故に遭う前よりも万全な体の状態になっていただくこと。」
これこそが、当院が目指しているゴールです。

【実話】正しい治療が生んだ「予想外の結果」

以前、交通事故による腰痛で来院された女性の患者様がいらっしゃいました。
当院の方針通り、関節の調整を行い、正しい姿勢を維持するための運動療法を徹底して継続していただいた結果、腰痛が消失したのはもちろんのこと、ある「嬉しいご報告」をいただきました。

女性
女性

「先生、腰が治っただけじゃなくて、ウエストにくびれができて、体が左右対称になったんです!」

これは決して偶然でも、ダイエットの結果でもありません。
事故の衝撃や元々の姿勢不良で歪んでいた骨格が整い、サボっていたインナーマッスル(深層筋)が正しく機能し始めたことで、その方が本来持っていた「あるべき美しい体のライン」に戻ったという、医学的な根拠のある結果なのです。

「正しく治す」ことは、健康だけでなく、美容面でもポジティブな変化をもたらすことが多々あります。

正直・誠実でありたいからこその「約束」

ここまで当院の施術についてお話ししましたが、私は柔道整復師として「できないこと」は正直にお伝えするスタンスを大切にしています。

もし、初診時の検査や治療の過程で、以下のような症状が見られた場合は、私の手には負えません。

  • 著しい感覚障害(触っている感覚がないなど)
  • 排尿・排便障害(膀胱直腸障害)
  • 安静にしていても激痛が増していく場合(内臓疾患や重篤な骨折の疑い)

このような場合は、患者様の安全を第一に考え、速やかに信頼できる整形外科への紹介状を作成し、転院の手配をさせていただきます。
「なんでも抱え込む」のではなく、医療機関と連携して最適な道を示すことも、プロの責任だと考えています。

▼治療と並行して進む、保険や慰謝料に関する“お金の知識”も非常に重要です。損をしないための全知識は、こちらの専門記事で解説しています。
【知らないと損】交通事故の保険と慰謝料の全知識


交通事故による腰痛は、放置しても勝手には治りません。
また、ただ横になって揉んでもらうだけの治療では、事故前より良い状態に戻ることは難しいでしょう。

「慰安はいらないから、最短で治して社会復帰したい」
「痛みを繰り返さないために、自分の体をコントロールできるようになりたい」

そうお考えの方は、ぜひ一度、なかの接骨院にご相談ください。
解剖学に基づいた施術と運動指導で、あなたの「治る力」を最大限に引き出します。

交通事故治療の「全体像」を、もう一度確認する

この記事では【交通事故後の腰痛】について詳しく解説しました。事故直後の正しい行動から、他の症状、保険の知識まで、交通事故治療の全体像については、以下の『教科書』で網羅的に解説しています。ぜひ、併せてご覧ください。

→ 『【交通事故治療の教科書】むちうち・後遺症・保険の全知識|病院と接骨院の選び方』

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長岡京市で18年。
夫婦で営む、アットホームな接骨院です

「痛みを気にせず、毎日を思い切り楽しんでほしい」
その想いで、私たちは患者様一人ひとりに本気で向き合っています。当院の「治療へのこだわり」「スタッフの想い」をご覧ください。

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