「部活で捻挫してしまった…」
「子どもが遊んでいて、転んで打撲した…」
「日常生活で、ちょっとしたケガをしてしまった…」
そんな時、「これくらいのケガで、お金の心配なんて…」と、治療を受けるのをためらったり、ご自身の保険のことを忘れてしまっていませんか?
もし、あなたがご自身やご家族のために「傷害保険」に加入しているなら、その保険は、接骨院での通院治療にも使えるかもしれません。そして、その事実は、意外と知られていません。
【第1章】傷害保険とは?“ケガ”に特化した、あなたの味方

今日は怪我をした時の為の保険。傷害保険についてお話していきましょう。
まずは傷害保険について簡単な説明から。
傷害保険について
傷害保険とは、その名の通り「ケガ」による治療を補償するための保険です。「病気」を対象とする医療保険とは異なり、「急激かつ偶然な外来の事故」によって生じたケガに特化しています。
主な特徴
- 治療費用: 病院での治療や手術にかかる費用。
- 入院費用: 入院時の費用。
- 通院費用: 通院にかかる交通費や診療費。
- 死亡・後遺障害補償: 怪我による死亡や後遺障害が残った場合の補償。
- 日常生活での事故。
- スポーツやレジャーでの怪我。
- 交通事故。
加入時のポイント

このように何かしらの怪我をした時に使える保険です。保険の中でも請求をする事が多い保険です。自分のライフスタイルに怪我のリスクが多い場合は入っておくことをおすすめ出来る保険です。では、実際にどのように利用するか見ていきましょう。
まず、傷害保険の基本的な役割を確認しましょう。
- 補償内容の例:通院給付金、入院給付金、手術給付金、後遺障害保険金など
- 対象となるケガの例:スポーツでの捻挫・打撲・肉離れ、日常生活での転倒による骨折、交通事故によるむちうち等
【第2章】接骨院の通院でも使える?“請求のコツ”と注意点
ここが最も重要なポイントです。多くの方が「傷害保険は、病院や手術にしか使えない」と誤解していますが、そんなことはありません。
- QQ. 接骨院・整骨院への通院は、傷害保険の対象になりますか?
- A
はい、多くの場合、対象となります。接骨院・整骨院は、ケガの治療を専門とする国家資格者が施術を行う機関ですので、その通院も補償の対象となることがほとんどです。ただし、契約内容によっては「医師の指示がある場合」などの条件が付くこともありますので、ご自身の保険証券を確認するか、保険会社に問い合わせてみましょう。
- QQ. 請求するには、どうすればいいですか?
- A
はい、請求の流れは以下の5ステップです。一つひとつは難しくないので、落ち着いて進めましょう。
傷害保険・請求の5ステップ- 1事故・ケガの発生と受診
ケガをしたら、まず接骨院や病院で治療を受けます。その際、後の手続きのためにあらかじめ接骨院に傷害保険を利用する旨を伝えて領収書などを保管しておきましょう。
- 2保険会社へ連絡
できるだけ早くご自身が加入している保険会社に連絡し、「ケガをしたので、傷害保険の給付金を請求したい」と伝えます。
- 3必要書類の取り寄せと記入
保険会社から請求書類が送られてきます。その中の「施術証明書」など、治療院が記入すべき書類を、通院している接骨院に持参してください。私たちが責任を持って記入します。
- 4審査と支払い
全ての書類を保険会社に返送すると、審査が始まります。支払いが認められると、指定した口座に給付金が振り込まれます。
- 5支払い確認
入金を確認して、手続きは完了です。
- QQ. 請求するには、どうすればいいですか?
- A
まず、ご自身が加入している保険会社に連絡し、「ケガで接骨院に通院したので、通院給付金を請求したい」と伝えてください。必要な書類(請求書、施術証明書など)が送られてきます。その中の「施術証明書」を通院している接骨院に持参すれば、私たちが施術内容や通院日数を記入します。あとは、その書類を保険会社に返送するだけです。
- QQ. どんなことに注意すればいいですか?
- A
最も重要なのは、「いつ、どこで、何をして、どうなったか」というケガの原因を、保険会社と接骨院の両方に、正確に伝えることです。傷害保険は「ケガ」を対象とするため、原因が曖昧な「慢性的な肩こり」などは、対象外となるケースがほとんどです。ご自身の状況を正直に話すことが、スムーズな手続きの鍵となります。
【第3章】こんな時こそ、思い出して!傷害保険の活用シーン

では、どんな時に使えるのか実際に詳しくみていきましょう。
スポーツでのケガ
部活動やクラブチーム、個人の趣味のスポーツ中に起きた捻挫、打撲、肉離れなど。スポーツ保険とは別に、ご自身の傷害保険が使えることもあります。試合や練習中の事故によるケガの治療費や通院費が補償の対象となります。
お子様のケガ
公園で転んだ、友達とぶつかった、体育の授業で突き指した、階段で転倒したなど、子供のケガは日常茶飯事です。「こども医療費助成」とは別に、通院日数に応じて給付金が受け取れるかもしれません。
【第4章】専門家の本音:傷害保険、どうやって選べばいい?
「これから傷害保険に入りたいけど、たくさんあって選べない…」という方へ。長年の臨床経験から見えてきた、賢い選び方のポイントをお伝えします。

正直なところ、各社の保険内容や金額に、そこまで大きな差はありません。情報収集で疲れ果ててしまう前に、以下の2つのポイントから始めてみることをお勧めしますよ。
- まず、現在契約している保険会社に相談する: もしあなたが既に何らかの生命保険や自動車保険に加入しているなら、その保険会社に「ケガをした時のための特約を付けたい」と相談するのが最も手軽で話が早いです。
- 所属団体の保険を確認する: スポーツクラブや部活動、会社によっては、団体で加入できる割安なスポーツ保険や傷害保険が用意されていることがあります。まずは、そういった制度がないか確認してみましょう。
【結論】あなたの“備え”を、無駄にしないでください
あなたが月々の保険料を支払って備えてきた「傷害保険」。それは、万が一の時に、あなたやご家族が、お金の心配をせずに、最善の治療を受けるための、大切な“権利”です。
「これくらいのケガで…」とためらわずに、まずはご自身の保険証券を確認し、保険会社の窓口に相談してみること。その小さな一歩が、あなたの経済的な負担を、大きく和らげてくれるかもしれません。
▼特殊なケースである「交通事故」で傷害保険を活用する方法については、こちらの専門記事で詳しく解説しています。
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