肩甲骨について

肩甲骨は、肩の動きや姿勢に深く関わる重要な骨です。普段あまり意識することがないかもしれませんが、肩甲骨の健康状態は、肩や背中の痛み、肩こり、姿勢の乱れなど、多くの問題と直結しています。
このページでは、肩甲骨について詳しく解説し、その役割、痛みの原因、効果的なケア方法などを包括的にご紹介します。
肩甲骨の健康を維持するための具体的なアプローチを学び、日常生活での不調を改善しましょう。
肩甲骨に関する知識を深め、健康な身体を手に入れるための第一歩を踏み出してみませんか?

肩甲骨とは

肩甲骨(けんこうこつ)は、背中の上部に位置する平らな三角形の骨です。左右対称に存在し、鎖骨と連結して肩鎖関節を形成しています。意外かもしれませんが、肩関節は肩甲骨の関節窩と言われる所に上腕骨がはまって肩関節を形成しているのです。肩甲骨は肩の動きをサポートし、さまざまな筋肉が付着する重要な骨です。その役割は非常に多岐にわたり、肩の可動域や姿勢の維持に欠かせない要素です。


肩甲骨を前から見た図

肩甲骨を前から見た図

肩甲骨を後ろから見た図

肩甲骨を後ろから見た図

肩甲骨の筋肉

肩甲骨には多くの筋肉が付着しており、それぞれが異なる役割を果たしています。主な筋肉には以下のものがあります。

  • 僧帽筋(そうぼうきん):首の後ろから肩甲骨にかけて広がる筋肉で、肩甲骨を上げたり下げたり、回転させたりする動作に関与します。
  • 広背筋(こうはいきん):背中の下部から肩甲骨に付着する大きな筋肉で、肩を後ろに引いたり、腕を回す動作をサポートします。
  • 菱形筋(りょうけいきん):肩甲骨の内側に位置し、肩甲骨を内側に引き寄せる役割を果たします。
  • 肩甲挙筋:肩甲骨の上に位置し肩甲骨を持ち上げます。
  • 前鋸筋(ぜんきょきん):胸郭の側面から肩甲骨の内側に付着する筋肉で、肩甲骨を前方に引き出す動作をサポートします。
  • 小胸筋:関節窩を前下方に引き下げます。
  • 回旋腱板(かいせんけんばん):ローテーターカフとも呼ばれる肩甲骨を覆うようについている筋肉です。これらは上腕骨(腕の骨)に付着し肩関節の安定を保っています。ここ臨床では非常に重要
    1. 棘上筋
    2. 棘下筋
    3. 小円筋
    4. 肩甲下筋
  • 大円筋:肩甲骨の下方から始まり上腕骨の前側につく筋肉

これらの筋肉は、肩の安定性と可動性を維持するために協力して働いています。
特にローテータカフ萎縮を起こすことが多く肩が上がらない人の原因になる事が非常に多いです。
肩甲骨周囲の筋肉がバランスよく働くことが、肩の健康を保つために重要です。

肩甲骨の筋肉疲労とその解消法

筋膜リリースやエクササイズを通じて、肩甲骨周辺の筋肉疲労を解消する方法を紹介します。

肩甲骨と肩の関係

肩甲骨は、肩関節の動きをサポートする重要な役割を果たしています。肩甲骨が正しく機能している場合、肩の可動域が広がり、さまざまな動作がスムーズに行えます。しかし、肩甲骨の動きが制限されると、肩の可動域が狭くなり、痛みや不調の原因となります。

例えば、肩甲骨の動きが悪くなると、肩関節に過剰な負担がかかり、腱板損傷肩関節炎などの肩の障害を引き起こす可能性があります。逆に、肩の動きが制限されると、肩甲骨周囲の筋肉が過度に緊張し、痛みやこりの原因となることもあります。肩甲骨と肩の動きは密接に関連しているため、肩甲骨のケアは肩の健康を保つために欠かせません

肩甲骨の正しい位置を保つためのストレッチ

肩甲骨の正しい位置を保つためのストレッチ方法を紹介します。これにより、肩甲骨の痛みを予防できます。

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肩甲骨の痛みを軽減するための運動

肩甲骨のストレッチやエクササイズを通じて、肩甲骨の痛みを軽減する方法を紹介します。

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肩甲骨と胸郭について

肩甲骨は、胸郭(きょうかく)の外側に位置しており、胸郭と連動して動きます。胸郭胸椎と肋骨と胸骨から構成され心臓や肺などの重要な臓器をぐるっと囲い守っている重要な場所です。呼吸や姿勢の維持に重要な役割を果たします。肩甲骨と胸郭の関係は、特に姿勢や呼吸に影響を与えます。

肩甲骨が胸郭に対して適切に配置されていると、姿勢が良くなり、呼吸が深くなります。逆に、肩甲骨の位置が不適切だと、猫背ストレートネックなどの姿勢不良を引き起こしやすくなります。これは、肩甲骨周囲の筋肉が過度に緊張したり、逆に弱くなったりするためです。

また、肩甲骨の動きが制限されると、胸郭の動きも制限され、呼吸が浅くなることがあります。肩甲骨の内側などに痛みがある場合呼吸で痛みが発生する事でも呼吸と肩甲骨の関係性がうかがえます。特に、デスクワークスマートフォンの使用などで前かがみの姿勢が続くと、肩甲骨と胸郭のバランスが崩れやすくなります。肩甲骨と胸郭の健康を保つためには、適切なストレッチやエクササイズが重要です。

肩甲骨の内側の痛みについてはこちらで詳しく紹介しています↓

肩甲骨の痛みの原因と対処法

肩甲骨の痛みは、さまざまな原因によって引き起こされることがあります。代表的な原因と対処法をいくつかご紹介します。

  • 筋肉の緊張やこり:長時間の同じ姿勢や過度の運動などで筋肉が緊張し、肩甲骨周囲に痛みが生じることがあります。この場合、ストレッチやマッサージが効果的です。
  • 肩関節の問題:肩甲骨が肩関節の炎症や腱板損傷などの原因になる事があります。
  • 姿勢不良:前かがみの姿勢や猫背など、姿勢不良が肩甲骨周囲の筋肉に負担をかけ、痛みを引き起こすことがあります。姿勢改善のためのエクササイズや生活習慣の見直しが必要です。

肩甲骨の痛みを感じた場合は、早めに対処することが大切です。適切なケアを行うことで、痛みの予防や改善が期待できます。

まとめ

肩甲骨は、肩や背中の動き、姿勢の維持に重要な役割を果たしています。肩甲骨周囲の筋肉や関節の健康を保つためには、日常的なケアが欠かせません。このページでは、肩甲骨について詳しく解説し、その役割や痛みの原因、効果的な対処法などを紹介しました。肩甲骨の健康を維持するための具体的なアプローチを学び、日常生活での不調を改善しましょう。