【肩甲骨のすべて】痛み・ゴリゴリ音・しびれの正体とは?原因と解決策を完全網羅

【肩甲骨の教科書】痛み・音・しびれの原因と治し方を網羅した記事のアイキャッチ画像。肩甲骨に手を当てる女性と、医学的な骨格図の背景。

「長引く肩こり、腕が上がらない、背中のゴリゴリ音…」

あなたが抱える、その様々な『肩周り』の不調。

もしかしたら、その全ての不調の本当の原因は、腕の付け根や首ではなく、あなたの背中にある「肩甲骨」の機能不全にあるのかもしれません。

院長
院長

長岡京市で18年間、多くの患者様を診てきましたが、肩の痛みを訴える方の多くに共通しているのが、肩甲骨が本来の動きを失っている(機能不全)という点です。
私は臨床経験から、肩のトラブルのほとんどは、この『肩甲骨の動きの悪さ』が引き金になっていると考えています。

この記事は、あなたの症状の根本原因を見つけ出し、最適な解決策へと導くための「肩甲骨に関する悩みの総合案内所」です。

【基礎知識】なぜ、肩甲骨が“全ての鍵”なのか?

なぜ、肩こりも、五十肩も、手のしびれも、全て「肩甲骨」に行き着くのでしょうか。
その理由は、肩甲骨という骨の“特殊な構造”にあります。

肩甲骨は、他の骨とガッチリ繋がっていません。鎖骨を介して、なんとなく胴体に乗っかっているだけ。
つまり、筋肉(ロープ)だけで背中にぶら下がっている、非常に不安定な骨なのです。

多くの不調は、肩甲骨が本来の自由な動きを失い、背中に「張り付いて」しまうことから始まります。

上下・左右の動き

  • 挙上・下制(すくめる)
  • 内転・外転(寄せる)

回転の動き(最重要)

  • 上方回旋・下方回旋

※腕を上げる時に必須の動き

この複雑な動きを陰で支えているのが、「回旋筋腱板(ローテーターカフ)」をはじめとする筋肉たちです。

1

姿勢の歪み
猫背やストレートネックは、肩甲骨を不適切な位置で固定し続け、周囲の筋肉に持続的な負担をかけます。

2

胸椎の可動性低下
肩甲骨は、背骨の一部である胸椎(きょうつい)の上を滑るように動きます。この胸椎の動きが悪くなると、連動して肩甲骨の動きも著しく制限されます。

3

筋膜・軟部組織の滑走不全
筋肉を覆う膜(筋膜)や、筋肉同士の間が硬くなることで、本来スムーズであるべき組織の滑りが悪くなった状態です。これが「ゴリゴリ」といった異音の直接的な原因になることもあります。

これから診断するあなたの症状も、これらの原因のいずれかが深く関係しているはずです。
さあ、ご自身の症状を特定し、本当の原因を突き止めに行きましょう。

【症状別クイック診断】あなたの肩甲骨の悩みはどれですか?

ご自身の症状に最も近いパネルをタップしてください。
専門家による「原因と解決策」へご案内します。

ゴリゴリ音がする

「肩を回すと音が鳴る」
「背中が鉄板のように硬い」

腕や手がしびれる

「腕を上げるとダルい」
「指先がピリピリする」

上げる途中で痛い

「ある角度だけズキッとする」
「引っかかる感じがある」

固まって動かない

「他人に上げられても無理」
「服を着替えるのも辛い」

力が抜ける・夜痛い

「腕を保っていられない」
「夜、痛みで目が覚める」

外れた・ゆるい

「転倒して肩を打った」
「外れるような不安感」


【コラム】息を吸うと、肩甲骨の内側が痛む方へ

「深呼吸をすると、背中がズキッとする」
その原因は、肩甲骨の下に隠れている呼吸筋「上後鋸筋(じょうこうきょきん)」の癒着かもしれません。
この筋肉が固まると、肋骨の動きが制限され、呼吸をするたびに痛みが出ます。この症状も、当院の「肩甲骨はがし」の対象範囲です。

『肩甲骨はがし』の記事で詳しく見る

【解決策】根本改善のための、3ステップ・アプローチ

どんな症状であれ、肩甲骨の不調を解決するためのロードマップは、基本的に以下の3ステップです。

根本改善への3ステップ
  • STEP1
    緩める(リリース)

    まず、動きをロックしている「ブレーキ役」の筋肉(主に小胸筋や僧帽筋)を解放します。当院では、手技や最新の筋膜リリース機器を使い、癒着を丁寧に剥がしていきます。

  • STEP2
    動かす(モビリティ)

    緩んだ肩甲骨を、正しい軌道で動かす練習をします。実は「動かし方」を忘れてしまっている脳に、正しい動きを再教育するプロセスです。

  • STEP3
    安定させる(スタビリティ)

    最後に、サボっていた「土台役」の筋肉(前鋸筋など)を目覚めさせ、肩甲骨がグラつかない強い肩を作ります。ここまでやって初めて、「再発しない体」が手に入ります。

【Q&A】よくある質問と、見逃してはいけない「危険なサイン」

Q
Q. 背骨と肩甲骨の間(内側)が、焼けるように痛いのですが…
A

それは「菱形筋(りょうけいきん)」の筋膜が癒着している可能性が高いです。
デスクワークで猫背になると、この筋肉が常に引き伸ばされて酸欠状態になり、トリガーポイント(発痛点)ができやすくなります。この場合も、肩甲骨をはがして血流を戻すことが特効薬になります。

→ その背中の痛み、「猫背」が原因かもしれません(猫背の教科書へ)

Q
Q. 「左肩だけ」痛むのですが、心臓が悪いのでしょうか?
A

稀ですが、内臓の不調が肩に痛みとして現れること(関連痛)はあります。
【見分け方】
・動かした時だけ痛い → 筋肉や関節の問題(接骨院へ)
じっとしていても痛い、冷や汗が出る、胸が苦しい → 内臓の可能性(すぐに内科・循環器科へ)

Q
Q. 首の寝違えも、肩甲骨に関係ありますか?
A

大いに関係があります。
寝違えで痛めやすい「肩甲挙筋(けんこうきょきん)」は、首の骨と肩甲骨を繋いでいます。肩甲骨が固まっていると、首を動かした時にこの筋肉に無理な力がかかり、寝違えやすくなります。再発予防には肩甲骨のケアが必須です。

→ 繰り返す寝違えの「本当の原因」とは?(寝違えの教科書へ)


【まとめ】肩甲骨は「健康のバロメーター」

たかが肩甲骨、されど肩甲骨。
背中でゴリゴリ鳴るその音は、あなたの体が発している「助けて!」というサインです。

自己判断で放置せず、まずはご自身の肩の状態を正しく知ることから始めましょう。
当院では、画像には映らない「筋肉の癒着」や「動きのクセ」を見抜き、あなたに最適な解決策をご提案します。

「私の肩、どうなってるの?」と気になった方は、ぜひ一度ご相談ください。

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【まとめ】肩甲骨は「健康のバロメーター」

たかが肩甲骨、されど肩甲骨。
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