「肩甲骨の内側が、ずっと痛い…」
「腕を回すと、ゴリゴリと、嫌な音がする…」
「五十肩だと言われたけど、本当の原因は、何なんだろう…」
長年、あなたを悩ませる、そんな、肩甲骨周りの、あらゆる「不調」。
(肩こり、痛み、ゴリゴリ音、インピンジメント、五十肩、腱板損傷…)
その本当の原因が、あなたが、これまで、一度も、疑ったことのなかった、「腕の始まり」という、身体の“常識”の、勘違いにあるとしたら…?
この記事は、あなたの身体の「常識」を、根底から覆し、
全ての「首・肩の不調」の鍵を握る、「肩甲骨」の、真実について、語ります。
【第1章】全ての基本 あなたの肩甲骨、本当はどう動くべきか?
肩甲骨の、驚くべき「6つの動き」
あなたの肩甲骨は、ただ上下左右に動くだけではありません。
「挙上・下制」(肩をすくめる・下ろす)
「内転・外転」(背骨に寄せる・離す)
「上方回旋・下方回旋」(腕を上げる時に回り、下ろす時に戻る)
という、3次元の、実に6つもの複雑な動きを、日々、行っています。
この、滑らかな「6つの動き」ができて、初めて、あなたの腕は、本来の自由を取り戻します。
【もっと詳しく】肩甲骨の、より専門的な「解剖学」を知りたいあなたへ
この、驚くほど精緻な「肩甲骨」という骨。
その、骨の名称、筋肉の付き方、そして、専門家だけが知る“面白い秘密”については、別の「専門書」として、一冊の、特別なページに、まとめてあります。
学生の方、トレーナーの方、そして、ご自身の体を、もっと深く知りたい、知的好奇心の強いあなたは、ぜひ、こちらの「解剖学の専門書」も、併せてお読みください。
→ 【一目でわかる】肩甲骨の解基本的な構造と、専門家だけが知る“3つの面白い秘密”
肩甲骨を前から見た図

肩甲骨を後ろから見た図

【第2章】なぜ、あなたの肩甲骨は「張り付いて」しまうのか?
癒着を引き起こす、2つの「現代病」
では、なぜ、この「6つの動き」が失われ、肩甲骨は「癒着」してしまうのでしょうか。
その原因は、私たちの、あまりにも便利な現代社会そのものに隠されています。
- 圧倒的な「運動不足」肩は、本来360度、自由に回る関節です。しかし、現代社会で、私たちが手を肩より上に持ち上げる瞬間は、一日に何回あるでしょうか。おそらく、「洗濯物を干す時くらい」ではないでしょうか。
使われなくなった関節は、錆びつきます。動かさなくなった筋肉と筋膜は、癒着します。 - 逃れられない「姿勢不良」スマートフォンを覗き込む、前かがみの姿勢。パソコンと向き合う、猫背の姿勢。この「頭が、前に出る」姿勢は、重い頭を支えるために、首や肩、そして肩甲骨周りの筋肉に、24時間、休みなく、過剰な負担をかけ続けます。
この、全ての不調の“黒幕”である「猫背」について、その4つのタイプと、根本的な治し方を、知りたい方は、こちらの「専門書」をご覧ください。
→ 『【猫背の治し方】あなたの不調、全ての“黒幕”は「猫背」だった?』へ
その結果、起きること 「筋膜の癒着」と、痛み・ゴリゴリ音
この「運動不足」と「姿勢不良」の積み重ねが、肩甲骨とその下にある肋骨との間の“滑り”を悪くさせ、「筋膜の癒着」を引き起こします。これが、腕を回した時の「ゴリゴリ音」や、あのしつこい「痛み」の、本当の正体です。
特に、大きく息を吸うと背中が痛む場合、それは、呼吸を助ける「上後鋸筋」という筋肉が、この癒着によって悲鳴を上げているサインかもしれません。
【第3章】その“ゴリゴリ音”、放置するとどうなる?【運命の分岐路】
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。これで、あなたは、ご自身の肩甲骨の不調が、単なる「こり」ではなく、「筋膜の癒着」という、明確な原因から来ていることを、ご理解いただけたはずです。
多くの、そして、軽度な「ゴリゴリ音」は、ここでお話ししたセルフケアで、改善が期待できます。
しかし。もし、あなたが、そのサインを、「大丈夫だろう」と、放置し続けたなら。あなたの肩は、やがて、2つの、過酷な未来へと、進んでしまう可能性があります。
未来① 「凍りつく、未来」
癒着が、肩関節を包む「関節包」にまで広がり、カチカチに固まって、あらゆる方向に、腕が上がらなくなってしまう。それが、「五十肩(凍結肩)」です。
→ その、凍てつく痛みの正体とは?『【五十肩の教科書】“年のせい”ではない、本当の原因』へ
未来② 「衝突し、断裂する、未来」
癒着が、肩の、滑らかな動きのリズムを狂わせ、骨と腱が、常に、内部で「衝突」し続けるようになります。それが、「インピンジメント症候群」です。
→ その“衝突”の、より詳しいメカニズムとは?『【図解】インピンジメント症候群の正体』へ
そして、その「衝突」が、何年も、何年も続いた、その先に。あなたの肩を支える、最も重要な命綱である「腱板」が、すり減り、やがて、ブチリと、切れてしまう…
→ その、夜も眠れない激痛の正体とは?『【腱板損傷の教科書】自己診断チェック』へ
実践編 これが、安全で効果的な「3つの体操」
① 肩甲骨回し(基本の動き)
右または下の図を参照ください。
② 四つん這いキャット&カウ(癒着をはがす動き)
息を吐きながら背中を丸める(キャット)おへそを見て、猫のように背中を高く丸めます。
息を吸いながら背中を反らせる(カウ) 胸を開いて、お尻を突き出すように背中を反らせます。
ゆっくり繰り返す 呼吸に合わせて、この動きを繰り返しましょう。
ポイントは、背骨の動きを感じながら、無理なく行うことです。
③【応用編】ストレッチポールを使った、究極の「ウォールエンジェル」ただ壁で行うよりも、「ストレッチポール」を使うことで、このエクササイズの効果は、何倍にも跳ね上がります。ポールの上に仰向けに寝て、両肘を90度に曲げ、腕全体を床に近づけるようにリラックスさせます。その状態のまま、息を吐きながら、ゆっくりと、腕を上下に動かしてください。重力によって自然と胸が開き、より深く、より効果的に、肩甲骨を「正しい位置」で動かすことができます。

【専門家の道具箱① マッサージガン】もし、あなたが「マッサージガン」をお持ちなら、ぜひ、鎖骨の下にある「小胸筋」という筋肉に、優しく当ててみてください。この筋肉がゆるむだけで、驚くほど肩が開きやすくなります。
【第4章】パフォーマンスを解放する。「本当の腕の動かし方」とは
そして、この「筋膜の癒着」は、単なる痛みだけでなく、あなたの身体能力(パフォーマンス)そのものを、大きく低下させています。
なぜなら、多くの人が勘違いしている、「腕は、肩の関節から始まっている」という常識こそが、間違いだからです。
私自身、長年水泳をしていますが、上級者になればなるほど、この感覚が重要になります。
「腕は、背中にある、この“肩甲骨”から始まっている」と。
肩甲骨から腕を動かすことで、初めて、腕の力が、体幹という、人間の最も強力なエンジンと直結するのです。
肩甲骨は、単に腕をぶら下げるための骨ではありません。
それは、あなたの腕と体幹を繋ぎ、全身の力を連動させるための、最も重要な「司令塔」なのです。痛みやゴリゴリ音の解消は、この「司令塔」の機能を取り戻すための、最初のステップに過ぎません。
【第5章】“動かない肩甲骨”が、引き起こす、さらなる「悲劇」
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。これで、あなたは、ご自身の肩甲骨の不調が、単なる「こり」ではなく、「筋膜の癒着」という、明確な原因から来ていることを、ご理解いただけたはずです。
多くの、そして、軽度な不調は、ここでお話ししたセルフケアで、改善が期待できます。
しかし。もし、あなたが、そのサインを、「大丈夫だろう」と、放置し続けたなら。あなたの肩は、やがて、より深刻な、3つの「悲劇」へと、進んでしまう可能性があります。
悲劇① 「凍りつく、未来」(五十肩)
癒着が、肩関節を包む「関節包」にまで広がり、カチカチに固まって、あらゆる方向に、腕が上がらなくなってしまう。→ 『【五十肩の教科書】“年のせい”ではない、本当の原因』へ
悲劇② 「衝突する、未来」(インピンジメント症候群)
癒着が、肩の、滑らかな動きのリズムを狂わせ、骨と腱が、常に、内部で「衝突」し続けるようになります。
悲劇③ 「断裂する、未来」(腱板損傷)
そして、その「衝突」が、何年も、何年も続いた、その先に。あなたの肩を支える、最も重要な命綱である「腱板」が、すり減り、やて、ブチリと、切れてしまう…
【第6章】セルフケアでも改善しない場合と、結論
専門家の力を、借りる時
もし、これらのセルフケアを2週間試しても、症状が全く改善しない、あるいは悪化する場合は、すでに、あなたの不調が、より深刻な段階へと、進んでしまっている、サインかもしれません。
その場合は、安易に自己診断を続けず、お近くの信頼できる専門家(整形外科や、国家資格を持つ接骨院など)に、必ず相談してください。
専門家は、あなたの状態に合わせて、「手技による、より専門的な筋膜リリース」や、「鍼灸治療」「温熱療法」といった、より多角的なアプローチを選択することができます。また、日常生活での「正しい姿勢」を、科学の力でサポートする、MTG社の『Style』シリーズのような製品も、非常に有効な選択肢の一つです。→ 『MTG社スタイル BXInnerの紹介』の記事へ
正しい知識が、あなたの「翼」を解放する
この記事が、そのための、信頼できる「一冊の教科書」となり、あなたの、固まった「翼」を、再び、自由に、解放するための一助となることを、心から願っています。
私たちは、あなたを、脅したいわけでは、ありません。ただ、知ってほしいのです。
あなたの体の、その小さな「ゴリゴリ音」や「痛み」というサインに、正しく、そして、早く、耳を傾けること。それこそが、あなたの肩の「未来」を、あなた自身の手で、選び取るための、唯一の方法なのだということを。
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- 【このフロアの蔵書一覧を見る】
- 【関連する、他の専門書を読む】
- → 全ての“鍵”を握る、この『肩甲骨の教科書』(※自分自身への、確認のためのリンク)
- → “衝突”のメカニズム、『インピンジメント症候群の正体』
- → “凍りつく痛み”、『五十肩の教科書』
- → “夜も眠れない痛み”、『腱板損傷の教科書』
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