【根本治療の正体】なぜ、痛む場所以外も施術するのか? ― 運動連鎖とジョイント・バイ・ジョイント

運動連鎖(キネティックチェーン)の思想を、人体の骨格図と、青(可動性)と緑(安定性)のラインで、美しく可視化した、当院の治療哲学を解説する、旗艦ページのアイキャッチ画像。

「膝が痛いのに、なぜ股関節を触るのですか?」
「肩こりの治療なのに、なぜ骨盤を調整するのですか?」

これは、私たちが日々の臨床で、患者様から最もよく頂く質問の一つです。
その答えこそが、私たちの治療の“全て”であり、あなたが長年の痛みから解放されるための最も重要な“鍵”となります。

この記事では、人体の最も根源的な法則である「キネティックチェーン(運動連鎖)」と、それを治療に応用するための「ジョイント・バイ・ジョイント理論」について解説します。

※この記事では「運動連鎖(身体の物理的な繋がり)」に焦点を当てます。なぜそもそも体が痛むのか、その司令塔である「脳の働き」については、以下の記事をご覧ください。
【体の新常識】なぜ、痛みと柔軟性の“答え”は、同じ場所(脳)にあるのか?

1. 人体は“鎖”である(キネティックチェーン)

我々の体は、足の指先から頭のてっぺんまで、一つとして独立したパーツは存在しません。
全ては、骨、関節、筋肉、筋膜によってシームレスに繋がった、一本の“鎖(チェーン)”です。

鎖の一部分で起きたほんの僅かな“錆びつき”や“ねじれ”は、必ず鎖全体へと波及していきます。
これがキネティックチェーン(運動連鎖)の大原則です。

イメージしてください
5人で手を繋いで一列に並んでいます。
一番端の人が急に転んだらどうなるでしょうか?
繋がっている隣の人、さらにその隣の人まで引っ張られて体勢を崩しますよね。

体も同じです。「足首」という一人のメンバーが動きをサボると、鎖で繋がっている「膝」や「腰」が無理やり引っ張られ、負担がかかります。
結果として、悲鳴を上げた(痛みが出た)のが膝だったとしても、犯人はサボっていた足首にあるのです。

2. ジョイント・バイ・ジョイント理論(Joint by Joint)

では、どこを治療すればいいのか?
これを見極めるために、当院では「ジョイント・バイ・ジョイントセオリー」という世界的標準の理論を用いています。

これは、人間の関節には「動くべき関節(Mobility)」「固めるべき関節(Stability)」が交互に並んでいるという法則です。

人体の関節が「安定性(スタビリティ)」と「可動性(モビリティ)」の役割を交互に担っていることを示す「関節の役割分担」の図解イラスト。足首から頸椎まで、各関節の機能が分かりやすく示されている。
  • 足関節
    可動性(モビリティ)

    あらゆる方向に、しなやかに動き、地面からの衝撃を、最初に吸収する。

  • 膝関節
    安定性(スタビリティ)

    主に、前後の曲げ伸ばしに特化し、横方向や、ねじれの動きに対しては、安定を保つ。

  • 股関節
    可動性(モビリティ)

    体の中で、最も大きな可動域を持ち、歩行や走行の、主要なエンジンとなる。

  • 腰椎・骨盤帯
    安定性(スタビリティ)

    上半身の重みを、どっしりと支え、体幹の、ブレない“土台”となる。

  • 胸椎
    可動性(モビリティ)

    体を“ひねる”という、回旋運動の中心となり、腕の動きを、自由にする。

全ての“痛み”は、“役割の崩壊”から生まれる

なぜ痛みは生まれるのか?その答えはシンプルです。

本来、動くべき関節が“サボり”始め、
その“しわ寄せ”を、
本来、安定すべき関節が、
無理やり“肩代わり”しようとした時。

足首(動くべき)が、硬くて“サボる”
膝(安定すべき)が、グラグラと“働きすぎる”
→ 結果はランナー膝、変形性膝関節症

股関節(動くべき)が、硬くて“サボる”
腰(安定すべき)が、グニャグニャと“働きすぎる”
→ 結果は腰椎椎間板ヘルニアぎっくり腰

胸椎(動くべき)が、丸まって“サボる”
肩甲骨や首(安定すべき)が、“働きすぎる”
→ 結果は肩こり、首の痛み、頭痛

3. あなたの不調は、どこから来たのか?

この「役割の崩壊」が具体的にどのような症状を引き起こすのか、当院のブログで詳しく解説しています。
あなたの不調の“根本原因”を探るヒントがここにあります。

【パターン①】“土台”の崩壊(足元から)

扁平足など、足元の崩れが地震のように全身へ波及するパターンです。
膝の痛みや、股関節の不調の多くはここから始まります。

【パターン②】“中枢”の崩壊(背骨から)

デスクワークなどで「胸椎」が固まると、その代償として首や腰が壊れます。
猫背はただの見た目の問題ではありません。

まとめ
木を見ず、森を見る

痛む場所に湿布を貼ったり、マッサージをしたりするのは、あくまで「その場しのぎ」です。
鎖のどこが錆びついているのか?運動連鎖のどこでエラーが起きているのか?

なかの接骨院では、「痛みを出している被害者(患部)」ではなく「痛みを引き起こしている加害者(原因)」を見つけ出して治療します。
どこに行っても治らないその痛み、もしかしたら治療する場所が間違っているのかもしれません。

【専門家・学生向け】参考文献・研究資料室

この記事で解説した「運動連鎖」の思想的背景や、より詳細な科学的根拠に興味がある、専門家や学生の方は、以下の研究資料も併せてご覧ください。
(※以下のページは、専門性が非常に高いため、検索エンジンの評価対象外(noindex)としています)

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