肩甲骨の痛みの原因と効果的な治療法

肩甲骨の痛みは、現代人にとって非常に一般的な問題です。この痛みは、姿勢の悪さや筋肉の緊張、ストレスなど、さまざまな要因によって引き起こされます。本記事では、肩甲骨の痛みの主な原因と、その痛みを効果的に解消するための治療法について詳しく解説します。

肩甲骨の痛みの主な原因

実は肩甲骨そのものに痛みをがある場合は稀です。一般的に目にするのは外傷による肩甲骨の骨折や腱板損傷くらいでは無いでしょうか?腱板については「肩甲骨」の記事で書いていますのでそちらをご覧ください。

では肩甲骨の痛みとして取り上げるべきは何かと次の2つくらいになるのでは無いでしょうか?

  • 肩甲骨の上側:肩こり
  • 肩甲骨の内側:上後鋸筋(大きく息を吸うと痛いもの)

肩甲骨の上側の痛み

肩こり

肩こりは、肩周辺の筋肉が緊張し、硬くなることで痛みや不快感を感じる状態です。以下に、肩こりの主な原因を簡単に説明します。

  1. 姿勢の悪さ:
    • 長時間のデスクワークやスマートフォンの使用などで、前かがみの姿勢や猫背になると、首や肩の筋肉に負担がかかり、肩こりを引き起こします。
  2. 筋肉の疲労:
    • 重い荷物を持ち続けたり、同じ姿勢を長時間保つことで、肩や首の筋肉が疲労し、肩こりが生じます。
  3. 冷え:
    • 冷房の効いた部屋に長時間いると、肩周りの血行が悪くなり、筋肉が硬くなって肩こりが発生します。
  4. 運動不足:
    • 運動不足により、肩周りの筋肉が弱くなり、血行が悪くなることで肩こりが起こります。
まとめ

これらの原因を理解し、姿勢を正す、適度な運動を行う、ストレスを減らす、体を冷やさないようにするなどの対策を取ることで、肩こりの予防や改善が期待できます。

肩甲骨の内側の痛み

上後鋸筋

  1. 姿勢の悪さ:
    • 長時間の前かがみの姿勢や猫背が続くと、上後鋸筋に過度の負担がかかり、筋肉が緊張して痛みを引き起こします。
  2. 筋肉の緊張や過労:
    • 重い荷物を持ち続けたり、腕を長時間上げたままの作業を行うことで、上後鋸筋が過労し、緊張が高まることで痛みが生じます。
  3. 冷え:
    • 寒い環境や冷房の効いた部屋に長時間いることで、上後鋸筋が冷えて硬直し、血行不良となり、痛みを引き起こします。
  4. 呼吸の浅さ:
    • 浅い呼吸が続くと、上後鋸筋が十分に動かず、筋肉が硬くなって痛みを生じることがあります。
まとめ

上後鋸筋は、呼吸を助ける重要な筋肉であり、姿勢の悪さや筋肉の緊張、ストレスなどが原因で痛みを引き起こすことがあります。これらの原因を理解し、適切な対策を講じることで、上後鋸筋の痛みを予防・改善することができます。

こうやって並べてみると原因が似てますね。

正しい姿勢や、適度な運動、冷やさないことが肩甲骨の健康を保つ要となりそうです。

正しい姿勢づくりに下記のような道具を使ってセルフケアしてみてはいかがでしょう?

他にも腱板の萎縮、癒着による五十肩などもありますが、それは肩関節になるので今回は割愛しますが、五十肩の方で詳しく説明していますのでそちらを御覧ください。

肩甲骨の痛みを解消する効果的な治療法

ストレッチと運動

  • 肩甲骨周りの筋肉をほぐすために、適切なストレッチやエクササイズを行うことが重要です。
  • 肩甲骨を回す運動や肩甲骨のストレッチが効果的です。

ただし肩甲骨を動かすのには結構コツがいります。
今後「立甲」と言われるトレーニングなども記事にしたいと思っていますが、取りあえず簡単に出来る運動を貼っておきます。

肩甲骨はがし

肩甲骨はがしなどを行っている治療院などで施術を受けてみると良いでしょう。接骨院や整骨院で行われている場合が多いです。
当院での受けることができます。

鍼灸治療

  • 鍼灸治療は、痛みを和らげ、筋肉の緊張をほぐすのに効果的です。
  • 経絡を刺激し、自然治癒力を高めることで、肩甲骨の痛みを改善します。

当院でも鍼灸療法を行っています。

温熱療法

  • ホットパックや温熱シートを使用して、肩甲骨周りの筋肉を温めることで、血行を促進し、痛みを緩和します。
  • 温熱療法は、リラックス効果も高く、ストレス解消にも役立ちます。

当院ではメディビーズと言うホットパックを使用しています。

正しい姿勢の維持

  • デスクワークやスマートフォンの使用時には、正しい姿勢を意識することが重要です。
  • 適切な姿勢を保つことで、肩甲骨周りの筋肉への負担を減らすことができます。

原因のところでも案内しましたが、リカバリーポール姿勢矯正インナーがおすすめです。

休息とリラクゼーション

  • 十分な休息とリラクゼーションを取ることで、精神的なストレスや肉体的な疲労を軽減し、肩甲骨の痛みを予防します。
  • ヨガや瞑想も効果的です。

まとめ

肩甲骨にまつわる痛みは大きく2つに分けることができました。
ですが、対処法はいずれも似ていましたね。
また肩甲骨について詳しく書いた記事もありますのでそちらも御覧ください。